腰痛は安静にしていると・・・

腰の痛みに悩んでいる方に向けて

『腰痛と安静』

今腰痛があるからといって、安静に寝ている方はやめてください。

“過度な安静”はかえって症状を悪化させると考えられます。(急性腰痛を慢性化させる。)

“過度の安静”は、

●筋力を細くし、体力を低下させる。

→腰を支える筋肉が衰えると、腰への負担は大きくなるのでさらなる痛みを生む。

※極端な例ですが、

丸一日、動かず寝ていると筋力は約1~3%低下、一週間ともなると、10~15%低下します。

高齢者となれば、4~5日寝込むだけで、筋力低下だけでなく、関節は固くなり自力で座ることすら難しくなると言われています。

ここで言いたいことは、筋力の低下は早いですが、戻すのは大変です!

もちろん、動ける範囲で動いていれば大丈夫です。


●動かさないことで、筋ポンプ作用(筋が伸び縮みさせることで血液の循環を促す)が働かない。

結果、筋肉が硬くなり、血行が悪くなるため痛みが強くなったり、さらなる痛みを招く。

(血行が悪くなる⇒筋肉への酸素が不足⇒老廃物や乳酸がたまる⇒これが痛みを起こす)

※筋肉は筋力以上に動かすことで筋肉痛という形で痛みを起こしますが、実は動かさないことでも痛みを起こすということです。

その他、”過度の安静”の身体的影響としては、骨密度の低下や、心肺機能の低下など様々ですが、精神的影響もあることに注意が必要です。

安静⇒活動制限が続くと、社会的な孤立状態を作り出す可能性があり、脳の機能の低下にもつながります。

意欲の低下、腰痛への恐怖心も増えてしまいます。

(動くと痛みが起こるし、ひどくなったらどうしよう…等)

再び動くことへの恐怖を作ってしまいます。


これまで、お伝えしたように、恐怖心は腰痛を長引かせ、強くしてしまう悪循環に陥ります。

これらのことからも、腰痛には、【痛みがあっても、可能な範囲の日常生活を続けること】が大切です。

実際の研究からも、『耐えられる範囲内で、日常生活を続けると、職場復帰がより早くなるだけでなく、慢性化を防ぐことができ、再発率をも低下させられる。』と報告されています。

最後まで、見ていただいてありがとうございました。

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