【和歌山市事業】地域福祉ひろがるカレッジ終了とこれからの地域活動

和歌山市の地域福祉にひろがりを!

和歌山市で【地域福祉ひろがるカレッジ】が開催された経緯

和歌山市では住民が主体的に地域課題を把握して解決を試みる 「我が事の地域づくり」 に向けて、今回は市内で既に活動する団体の皆さまと、地域福祉の課題を一緒に考え、解決に向けて取り組んでいく 「地域福祉ひろがるカレッジ」 を開催しました。このカレッジを通じて和歌山市で目指していきたい地域福祉を一緒に考えて、実行することを目的に行われました。

カレッジに参加したモデル団体の紹介

和歌山市には様々な地域福祉の分野で活動している団体は数多くあります。その中でモデル団体を選出して、和歌山市の地域福祉を考えていきました。以下、モデル団体紹介です。


【いきいきシニアわかやま】

和歌山全域を対象に活動している団体です。平成20年4月に発足。明るく健やかな長寿社会を目指して、みなさんの生きがいと仲間づくりを応援しています。55歳以上を対象に会員制で健康体操、パソコン教室、吹き矢、手品等、年間で70回以上のイベントを用意しています。運営委員のみなさんが企画したイベントは好評で、今後も末永くシニアのみなさんに楽しいイベントを提供していきます。

【元気宮前】

つれもて健康体操、RUN伴、慶哉寺の花まつりなどに取り組んでます。花まつりは2年前から始めていて、700人くらいの人が参加してくれています。今後は繋がりを目に見えて体験できる機会として、盆踊りの復活を考えています。子供から高齢者まで楽しめる、みんなが集まれる宮前の伝統文化です。昔は3日3晩やるほど盛んで、1日だけでも復活させて、笑顔いっぱいの宮前をつくりたいです。

【雑賀崎ライフクラブ】

雑賀崎は斜面沿いに住宅が密集しており、急な坂道や階段が多く、交通弱者の通院や買い物が難しい地域です。高齢化率は38%程になります。バス停が非常に不便なところもありますが、少子高齢化が進む中で、半世紀以上も公共交通機関が変わっていません。そこで将来の地域のことを考えて、デマンドタクシーやコミュニティバスを走らせることを考えています。

【三葛絆の会】

三葛地区では平成25年3月に町内の独居老人の方が孤独死されたことを受け、当時の自治会長らが中心となり、ボランティアを募って設立されました。独居老人の方々の訪問から始め、今は健康体操にも取り組んでいます。毎週木曜日の1時半から2時半まで、毎回35名前後が集まります。また月の終わりの回の時に茶話会を開いており、そこで健康講座も実施しています。

【カラダの授業】

私たちカラダの授業は地域の健康サポートして理学療法士や作業療法士が教える体の知識とケアの方法に関する講座を行っています。自分の体を知り、運動や体操などを通して良くなる体験を得てもらい今後の生活に活かしてもらえる内容を提供しています。病気になる前の予防がとても大事で健康の価値を認識してもらうことを目的に、年齢に関わらずに健康をしっかりと意識できる講座を開催しています。


地域福祉ひろがるカレッジ公開講座では和歌山市で現在活動している団体をモデルに地域福祉の現状や課題を考えて市民も巻き込んで解決していく取り組みとなりました。


公開講座について

公開講座1回目は今回の事業を運営している地域コミュニティ・デザインの『studio-L』のみなさんが実際に行った泉北での事例を紹介していただきました。
地域を庭と捉えてコミュニティをつくっていくアイデアは面白かったです。中でも泉北レモンの事例を聞いて、これがコミュニティ・デザインなんだなと思いました!
モデル団体のヒアリングからつながりを生むアイデアを中心に講座が展開されました。コミュニティ活動はいかに共感を得ることが課題で、地域の方たちに共感を得ることができれば団体活動もひろがりを持ちます。


共感を生み出す「3つの輪」

ワークショップで行った共感がひろがる3つの輪についてです。やりたいこと・求められていること・できることが重なると共感を集める力が強くなります。2つの重なりでは、夢や趣味、労働で終わってしまいます。私たちの活動もこの3つを重ねた活動にしていきたいと思います。これから活動を始めていく方もこの輪を元に始めると共感を得られて活動がひろがりやすいと思います。


公開講座2回目は資金のつくりと仲間集めについて講座がありました。

■資金集め

地域福祉はボランティアで始まることが多く、まずは自己資金からできる範囲で初めていくのですが、その後はグッズ販売や参加費・視察費などで運営していく流れをつくる必要があります。

またクラウドファンディングを用いた資金集めが最近の地域を活性化させる団体の収入になっているそうです。クラウドファンディングは資金を得るというよりは、地域の活動に支援者も巻き込んで地域づくりを進めていくように用いられています。


■仲間集め

●参加者ひとりひとりからの声掛け

ひとりひとりが仲間を誘い、来た人がチャレンジできる環境をつくる。

●講座で、仲間集め

講座中に仲良くなる自己紹介などのプログラムを必ず入れる

●徹底した情報発信

楽しさをどんどん情報発信

●SNSを通じた情報ネットワーク

いつでも声をかけられる情報基盤としてのネットワークを持つ

●楽しい雰囲気づくり

いつでも入れる、入ったらみんなが応援してくれる、出るのも自由

など、参加すると楽しい環境を用意したりすることが大切です。また、参加を強制せず、楽しく伸び伸びとやる方が協力者も集まりやすいと思いました。


まとめ

和歌山市の地域福祉で活動している団体はあるが個々の活動が主体である。今後は様々な団体同士のつながりも大切に相互に協力できることがないかを模索しながら活動の幅を広げていけると地域の活性化にもつながると思いました。

同時に、地域住民の求めていることにも耳を傾けて、団体と市民で協力していく必要性も『我が事の地域づくり』につながるのではないかと思いました。


※補足

和歌山市市民協働推進課にはボランティアやNPOで活動でしている個人や団体の登録団体の連絡先などが載っています。これらも活用して地域福祉などでお互いに協力していけるように関っていけるとよいですね!

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カラダの授業

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