自分でできる腸内環境を知る方法
和歌山県は大腸がんによる死亡率が全国的に高く5位となっています(出典:国立がん研究センターがん情報サービス『がん登録・統計(2014年)』より)。
腸内環境が悪い=がんになるというわけではないのですが、現在お腹に何らかの悩みを抱えていて困っているのであれば早めに解消しておくと不安もなくなりますよね。
腸内環境を知るにはまず日々の排便状態をチェックすることです。便は腸の状態を判断するのに役に立ちます。
少し排便について整理していきながら、簡単なチェック方法を紹介していきますね。
排便について
便は食べた後の食べカスだけではなくて、水分が80%となっています。残りの20%は食べカス、腸内細菌、はがれ落ちた腸粘膜が3分の1ずつとなっています。
水分のほとんどは、入れ替わった腸の粘膜細胞や腸内細菌内の中にある水分です。
便の量は、腸内の環境が整っていて代謝や腸内細菌がしっかりと働いてくれていれば増えます。
ここで大事なのは腸内環境(腸内フローラ)が上手に機能しているかどうかになります。問題がなければ排便がスムーズに行われます。
その機能に問題が出てしまうと、便秘や下痢という状態になってしまいます。毎日の排便がスムーズに行われていないとしたら早めに対処しておくと良いですね。
◆腸を美しく整えるメリット
- 肌荒れ・吹き出物
- 腹痛・お腹の張り感
- だるさ・疲労感
- 痔のリスク
- 肩こりや腰痛
- 腸ポリープや大腸がんなど
腸が健康であれば、これらの問題は生じる前に対策・予防していくことができるということです。これだけでも、今から腸を美しく整える習慣を身に付けたいと思いますよね?
では、日々の生活の中で腸内環境をチェックする簡単な方法について詳しく紹介します!
毎朝のウンチチェックについて
最初でも述べた通り、生活の中で取り入れる簡単なチェック方法はウンチ(大便)のチェックです。
まず良い便の性状についてです。
理想的なウンチの形はバナナ状で、黄色~茶褐色の色をした便がスムーズに出ると良いです。便量も150~250グラムであれば良いそうです。
◆バナナタイプ(普通便)
水分:75‐80%
色:黄色~黄褐色
量:2~3本
硬さ:つみれ程度
排便:いきまずにスルリと気持ちよく出る:水に少し浮くくらいが良い。
◆硬便(コロコロ)タイプ
水分:60%
色:黒褐色
量:少ない
硬さ:硬い(肛門を傷つける場合がある)
排便:強くいきむ、残便感もある
☞悪玉菌が優位で便秘気味、食物繊維や水分の不足によることが考えられます。
◆軟便タイプ2タイプあり
・ヒョロヒョロ型
水分:85%程度
色:黒褐色~黒色
量:うどん3本程度
硬さ:柔らかい
排便:1度に出ず数回に分けて出ることもある。残便感(+)。
☞悪玉菌がが優勢であることが考えられる。続く場合は、腸内ポリープなどの可能性あり。
・ペースト型
水分:90%以上
色:さまざま
量:マグカップ1-2杯分が一気に出る
硬さ:液体状である
排便:便意が突然生じて、我慢することができない。
☞悪玉菌が優位。ストレスで腸が緊張している場合もある。
◆硬便&泥状便タイプ
水分:60~90%の混合
色:茶色~黒褐色
硬さ:硬い~液状
排便:トイレに行く時間が定まらずに、便秘と下痢が交互に生じる。
☞腸の水分吸収異常。不規則な生活習慣やストレスによることがある。
※追加してチェックしておくと良い項目として便の臭いがあります。
おならや便から腐った臭いがしたら注意が必要です。消化しきれなかったタンパク質は悪玉菌のエサになり腐敗することによって臭くなります。タンパク質や脂質を多く含む食生活をしていて、最近便が臭う場合は少し肉食の量を減らして野菜を多めに摂るようにすると調整できますよ!
最後まで見ていただいてありがとうございました。
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